のた犬のうまい猫めし

どら猫が作る、のた犬のための飯、略称、どら飯について語りつつ、各種技術、経済系セミナーに参加した報告、OSSいじってみた等のネタを入れていきます。更新情報はtwitterの@nota_inuにて。

楽天証券 新春講演会2015「ETFから見える世界の投資家動向」ブラックロックジャパン株式会社 シェアーズ事業所ストラテジスト 渡邊雅史氏

 ETFで昨年一年の投資家の動向を見たところ、な話。ETFとは、ExchangeTradedFund。証券取引所で取引される投資信託。上場投資信託。株式+投資信託。株のように売買される。コストが安い。信託報酬が低い。テクノロジーとしてみると、投資手法を変革させるもの。投資信託だと申込み・解約は後にならないとわからないが、ETFはわかりやすい。リアルタイム。ETFは1956年に発明されたテクノロジー、コンテナのようなもの。みんな同じような形をしていて運ぶのが楽。売買、管理が楽。世界の市場は326兆円。銘柄数5500本。(2000年頃からスタートして右肩上がり。)株式のETFが7-8割だが、債権のETFの割合が増えている。グローバルで金利が低いので。
 日本のETFは日銀が買っている。(大量に保有。)日銀の動きに合わせて、日本の金融機関(日銀以外で持っていたところ)は売っている。外国は合わせて買う。政策に合わせて買い・売り。ただし割安なものが減っている。(国際がほぼすべての国で割高。)株も割安なのを探すのが難しい。
 エマージング株は失速。資金がアメリカに偏っている。変動性が激しい。原油のデメリット。回復基調だったのが原油安で止まった。国を選んで投資を考える必要性。(エマージング全体ではなく。)
 2015年は政治イベントが多い。アメリカの3/15債務上限。エマージングで総選挙、大統領選挙が多く発生。石油などが下がりきってから利回り目当てで探す。
 ハイイールド債権ETFは下落しているが資金は流入。原油安でエネルギーへの懸念。割安になり資金が多く流入。価格下落の後で。割安なのを探す動きに注目。
 割安なものを探すのに有効なツールが「iシェアーズ」。ブラックロックは世界四割のETFを提供。日本では96本。上場銘柄は12本。国内上場ETF日本株口座、日本円。海外上場ETFは種類は多いが外国証券口座が必要。
 最近だと1361(証券コード)のハイイールド。報酬割合が低め。利回りを維持。(5.67%) 1362は新興国。1363の米国債券。利回りは2%ほど。長期国債への投資。ほか、1587、1581、1582、1583。日経平均と比べてボラティリティ、リスク同じくらいで分配金多いのあり。(1361、1362、1590……)