のた犬のうまい猫めし

どら猫が作る、のた犬のための飯、略称、どら飯について語りつつ、各種技術、経済系セミナーに参加した報告、OSSいじってみた等のネタを入れていきます。更新情報はtwitterの@nota_inuにて。

楽天証券 新春講演会2015「ファンド勢の相場見通しと2015年の通貨戦略」現役ファンドマネージャ 石原順氏

 なんでスイスが介入をやめたか:スイス経済が追い込まれた。スイスはゴルゴ13の世界で客の秘密を順守。ややこしい金が集まっていた。だが2012年に破たん。1934年にスイス銀行法。顧客の名前を一切明かさない。ナチスの迫害からユダヤ人を守るため。スイスの銀行の大本がユダヤ人が死んでねこばばしたが、2012年に全部あけてしまい、信任が落ちた。ユーロ安でドルに対してドル高、スイス安に。スイスから金が抜けている。マネーロンダリングファンドの金も抜けていっている。続きはレポートで。
 原油先物は、1998年から2007年まで上昇15倍。10→2008年に160ドル。そこから40程度に下がり、110まで上がり、今50まで落ちた。これまでは中国の景気と一緒に上がってきた。だが今見て、高いのか安いのかわからなくなっている。相場ではなく、政治。シェールとサウジの我慢比べになっている。下がっていると利益が出ているところも多いが、ただシェールオイル関連がつぶれると世界経済に影響が。落ち着くまでは油断できない。まだ不安定な状況。(原油先物日足から石原氏分析。)もし20ドルまで下がったら、ノルウェークローネ、EOGリソーシズあたりを逆張りで買う。ただゴールド先物ヘッジファンドが昨年失敗している。金が読めなくなったから原油に乗り換え、そして大損。原油人気で、2011年頃から過去の買われすぎ水準を超えて大きく超えた。まだかつての買われすぎのピークを越えていない。それが売られないと相場が止まらない。
 BRICsは、ドルが上がれば上がりアメリカが改善するほど落ちる。ドル高になると借金が膨らむ。ロシアの株は半値以下。(1400→500.)ルーブルも30-40で一定していたのが60超え。プーチンは、「2年辛抱してくれ」と国民に言ったが、それより前に何かする。軍事力を使って展開したり、デフォールトしたり……。ルーブル安を止めるには利上げする。だが6%ほどくらいが14%。もうこれ以上あげられない。iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETFが、炭鉱のカナリアで、今原油下落で売れずに取引が止まっている。これが崩れるとまずいことになる。中国は去年から株を上げている。自作自演。中国はこれまえずっと粉飾だと言われてきたが、粉飾と言い切れなかったのが、電力使用量との関係。鉄道貨物も。2014年に電力使用量の伸びが初めて止まった。資産運用会社のレポートは、株は上がっているが停滞すると言っている。銅の価格が急落。大恐慌の前にも銅が暴落。リーマンショック時にも。今の銅の売り手は中国投資家。ゼロ金利のドルを借りて銅を輸入し、売却して人民元を得ることを中国の投資家は行ってきた。
 セントルイス連銀金融ストレス指数(STLFSI)が株価の先行指数。これがゼロを超えると暴落の危険性。いろいろなファンドが参考にしている。
 今はよい円安の限界くらい売られている。普通ならこれ以上進まないが、異次元の政策しているので相場も異次元。60か月移動平均の30%が限界だが、それを抜けてしまっている。だが125円を超えるのは難しいと思う。ただ追加緩和しないと物価上昇しない。(石油下落のため。)円のボトムの8年サイクルに従うと、今年が最安値。目先最後の円安。
 去年のヘッジファンドの失敗:量的緩和終了で金利があがる?、金利低下でドルが上がらない? →NG。日本、ドイツの金利よりドルがましになり、ドルが買われるようになった。それの失敗の取り返しで円が。
 1月になると、ドル/円相場が転換する。115-125円程度でふらつくと予想。基本は110円。
 アメリカの雇用統計はよいので、どこかで金利UPが発生。中央銀行バブルで、中央銀行の政策によって株がUpDownする。1/22にECBが踏み切るかどうか。今年の相場は、FOMC、ECB、日銀がどこで動くか。動くと上がる。動かなければ下がる。ただ原油安なので利上げに踏み切るか微妙。日銀は7/14,15か10/6,7,30か。1/22にECBがやらないと3/5まで相場が不安定。QE1が終わってしばらくすると落ちる。QE2でも。QE3が終わって落ちたあたりが買い時。アメリカの株はまだ持つと予想する。名目GDPに対して148%。日本のバブルピークは140%。
 米国の雇用がよくなっているが(統計上)、賃金が伸びていない。(正社員切ってパート増やしているため。)GDPが8%増えたが家計所得が4%減った。バブルがないと雇用達成できないのでバブル維持。アメリカが市場に先駆けて利上げするとまずいことになるとのレポートあり。中間選挙翌年のNYダウは高いと言われる。今年は夢を語る年なので株が上がりやすい。(確率的には。)NYダウは、10月松に買い、4月末に売るのがよい。(過去12年では圧倒的。)楽天証券で勉強会の動画あり。
 NYダウは、18日移動平均の。。%。
 日本の家計貯蓄率は2012年にマイナス。1055の統計取り出して以降はじめて。1949年に一度マイナスにはなった。日経平均は25日移動平均の5%。10月末に買って4月に売るのがよい。今は売りシグナル点灯中。楽天FXの「マーケットスピードFX」で日足チャートでエンベロープでテクニカル表示で21日ボリンジャーバンド。21週ボリンジャーバンドだと、しばらく調整のため上下に振れまくる可能性。
 去年儲かったが資金と人を減らした。大儲けした後は大損する。ドル円とニュージーランド円。楽天証券のアーカイブにビデオが上がっている。レポートも書いている。ファンドの動きを見て「あれ?」と思ったことを書いているので参考にしてほしい。ブログも一日3,4本あり。「石原順の日々の泡」。
 今年は円安になるが、変な円高が襲う可能性がある。為替取引でレバレンス上げないこと。3倍ほどまで。20倍とかは危ない。去年、一昨年より相場の難易度が上がっているので、ディフェンシブに。